ハウスリーフ

モルディブでハウスリーフの魅力に触れる
当リゾートのハウスリーフ周辺は、澄んだ水と無数の海洋生物のおかげで、モルディブ有数のスキューバとシュノーケリングのスポットに数えられています。色とりどりのサンゴの庭に降りて、熱帯魚の群れの中を泳いでみてください。
サンゴ礁は砂浜を保護し、島内のラグーンの澄み切った水を守っています。サンゴは美しく、丈夫そうに見えますが、実はとても繊細な生き物です。異常気象や環境の急激な変化によって存亡の危機に立たされることも少なくありません。2015年と2016年に発生したエルニーニョ現象によって、モルディブ周辺の海水温が4℃も上昇し、浅海性サンゴの大部分が死滅しました。
サンゴの再生はエルニーニョ現象の発生以降も続いていますが、海水温の変動は引き続き懸念要因です。アナンタラはサンゴ礁の保護に向けた継続的な取り組みの一環として、サンゴの里親制度を立ち上げ、お客様に参加をおすすめしています。リゾートが保有する苗床にサンゴを植えつけ、写真による情報提供や再度のご訪問でサンゴの成長を見守っていただきます。
植えつけの際は常駐の海洋生物学者の助けを借りて、ラグーン内のロープにサンゴを移植し、苗床に植えられるのを観察します。所要時間は2時間です。サンゴが成長した頃を見計らって、再びモルディブののどかな島まで往復し、サンゴ礁や苗床の成長の度合いを観察してください。

キハバーのウォータースポーツ担当スタッフにリゾート周辺のダイビングやシュノーケリングの魅力について聞いてみました。
キハバーのユニークなところはどこですか。
素晴らしいリーフがビーチからわずか1分のところにあって、お客様を連れていけるところです。お客様が楽しみ、感動し、サンゴ礁がもたらす生物多様性をいかにして保護すべきかについて考えをめぐらす様子は大変感動的です。サンゴ礁が「海の熱帯雨林」と呼ばれているのも納得ですね。
キハバー周辺の海に関していちばん驚いたのはどんなことですか。
ハウスリーフにやってくる海の生き物の種類の多さです。地元の島民は「黄金の壁」と呼んでいます。マンタから擬態をして捕食者の目を逃れる小型のカニまで、あらゆる海洋生物の姿が見られます。ウミガメやトビエイ、ロックロブスター、ウツボ、寄生性のエビ、アカエイ、鮮やかな軟性サンゴの一群は必ず姿を見せてくれます。

この周辺でこれまでに気に入ったのはどんなことですか。
夜のダイビングですね。リゾートが保有しているリーフで夜にダイビングをしてみたら、他では見たことのない感動的な光景に何度も出会うことができました。いつ来ても、サンゴ礁の中で狩りをする30尾ものロックロブスター、アカエイやコモリザメ、メジロザメの群れ、狩りをするウツボ、イカ、タコ、小さなカニや底生動物などに出会えます。
スタッフたちは、リーフが何とか生きながらえてこれから何世代も繁栄してほしいと願いながら懸命に働いています。サンゴの里親制度が始まったことで、お客様がロープにサンゴの苗を植えつけ、サンゴ礁に植え替えられる大きさになるまで育てることができるようになりました。庭で花を育てるのと同じ感覚です。植え替えられたサンゴはそれぞれ成長してサンゴ礁を形成します。お客様はこうした保全活動に重要な役割を果たすことになりますので、ぜひとも参加していただきたいと思います。